代表理事ごあいさつ
人類が生まれて以来、世界中で誰もが遊び親しんできたおもちゃ。普段はごく当たり前に存在しているおもちゃが人々に、特に子ども達の心や体にとても大切なものである事が、現在さまざまな研究により明らかになってきました。
おもちゃには、五感・身体能力・巧緻性など身体の発育や創造性・情緒性・忍耐力などの精神的な発達を促したり、家族・友人間などの愛情・信頼の絆を深めたり、社会の仕組み・世の中の常識を感じ理解するなど、さまざまな役割や価値が秘められています。
又、近年絵本やマンガと同様におもちゃは、ロングセラーといわれ長く遊び継がれるシリーズを中心に、大人にとっても“心の宝物”として愛好されるようになり、子・親・祖父母の3世代に、世界の国々を遊びでつなぐツールとして活用されています。
21世紀、笑顔の広がる社会作りに向けて、おもちゃの果たす役割はますます大きくなると感じています。
日本玩具文化財団は、このようなおもちゃ・遊びの持つ「教育性・文化性・芸術性」などの役割・価値を研究し、その成果を通じて心豊かな社会作りの一助となるよう、さまざまな事業を実施してまいります。
佐藤 豊彦
経歴(2021年現在)
1960年 | 千葉生まれ。立教大学中退、しばし放浪。 |
1984年 | ㈱TAK入社、玩具・人形の情報提供サービスに関わる。 |
1990年 | 日本玩具文化財団 事務局長就任。 おもちゃの研究者・教育者への助成事業・表彰事業の実施、日本で初めての「リカちゃん展示会」シュタイフ社「テディベア展」等の人形、おもちゃの文化催事の企画、実施。 |
2000年
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日本玩具協会の協力で大型展示会「20世紀おもちゃ博物館展」(1999~2001)、「ロボットトイステーション展」(2003)等のプロデュース。 全国のおもちゃ関連施設との連合体「日本おもちゃミュージアム懇話会」の企画、運営を手掛ける。 |
2011年 | ぬいぐるみによる体験型教育施設「シュタイフ ネイチャーワールド」(現シュタイフ ディスカバリーウォーク)の開設の企画・監修、運営協力。 ドイツ・シュタイフ社のライセンス管理を請け負う。 |
2016年 | パリにて初のリカちゃん展「Licca Symbol of Kawaii」のプロデュース。 |
2017年 | 誕生50周年リカちゃん展の発案、特別協力。 誕生40周年こえだちゃん展 企画、主催。 |
2021年 | ニューヨーク日本クラブにてWEB展示会「Japanese doll 」の企画 |
現職
一般財団法人 日本玩具文化財団 代表理事
日本人形玩具学会 運営委員
出版著作・監修
「テディベアのすべてが知りたい」(講談社) 共著
学習まんが人物館「マルガレーテ・シュタイフ」(小学館) 監修
「20世紀おもちゃ博物館」(同文書院) 日本玩具文化財団として編集
その他、おもちゃ人形の各種展示会図録の監修、制作協力。
講演 他
NHK文化センター他「シュタイフーテディベアの魅力の世界」 講演
横浜人形の家他「人形文化フォーラム」 運営
その他、テディベア、リカちゃん、他の各種おもちゃへのマスコミ対応。